ChatGPTで企画書の構成案を作る方法|アイデアを整理するプロンプト

仕事効率化
ChatGPTでアイデアから企画書の構成案を作る方法を紹介するテクほどきのアイキャッチ画像

仕事で企画書を作ることになっても、「アイデアはあるのに、どの順番で説明すればよいか分からない」「背景や効果をうまく整理できない」と困ることはありませんか。

企画書では、単にアイデアを説明するだけでなく、なぜ必要なのか、誰のどのような課題を解決するのか、どのように実行するのかを読み手へ伝える必要があります。

ChatGPTを使えば、箇条書きのアイデアやメモから、背景、課題、目的、提案内容、期待する効果、実行計画などを並べた構成案を作れます。最初から完成した企画書を書かせるのではなく、考える順番を整理する補助役として使う方法です。

この記事では、企画書へ必要な項目、コピペ用プロンプト、入力例、出力された構成案を確認するポイントを初心者向けに解説します。

この記事の結論

企画の目的、読み手、確認済みの事実、アイデア、制約条件を入力すると、ChatGPTで企画書の構成案を作れます。架空の市場データや効果を追加させず、事実・仮説・未確認事項を分けて、人が内容を完成させることが重要です。

ChatGPTで企画書作成を支援できる部分

ChatGPTは、企画書の準備で次のような作業を支援できます。

  • 箇条書きのアイデアを整理する
  • 企画書の章立てを提案する
  • 背景、課題、目的のつながりを確認する
  • 不足している情報を質問として洗い出す
  • 想定される反対意見やリスクの候補を出す
  • 上司向けに要点を短くまとめる
  • 構成案を表や箇条書きへ整える

一方で、企画が実現できるか、費用が正しいか、市場データが最新か、社内の承認を得られるかを保証することはできません。

ChatGPTで構成案を作り、根拠となる数値、実行可能性、関係部署の合意などは人が調査・確認します。

企画書と提案書の違い

職場によって使い分けは異なりますが、一般的には次のように整理できます。

文書主な目的内容の例
企画書新しい取り組みや計画の承認を得る背景、目的、企画内容、実行計画、効果
提案書特定の課題に対する解決策を示す相手の課題、提案内容、導入方法、費用

実際には、同じような意味で使われる場合もあります。勤務先や提出先に指定の書式がある場合は、その書式を優先してください。

企画書の基本構成

企画の種類によって必要な項目は変わりますが、最初は次の8項目を整理すると構成を作りやすくなります。

項目記載する内容
1. 企画名何を行う企画なのかが分かる短い名称
2. 背景企画を検討することになった状況
3. 課題現在困っていること、改善したいこと
4. 目的企画によって実現したい状態
5. 対象誰が利用するか、誰に影響するか
6. 企画内容具体的に何を、どのように行うか
7. 実行計画担当、日程、費用、必要な準備
8. 効果と評価方法期待する変化と、結果を測る方法

「期待する効果」と「確認済みの効果」は分けて記載します。実施前の段階では、結果を断定せず、どの指標で検証するかを示すことが大切です。

アイデアを6W3Hで整理する

企画の情報が足りないときは、6W3Hを使うと不足項目を見つけやすくなります。

項目確認する質問
What何を行う企画か
Whyなぜ必要なのか
Who誰が実施するのか
Whom誰を対象にするのか
Whereどこで実施するのか
Whenいつ実施するのか
Howどのように実施するのか
How much費用はいくらかかるのか
How many件数、人数、期間などの規模はどの程度か

すべて決まっていなくても構いません。分からない項目を「未定」「要確認」として残すことで、次に調べることが明確になります。

ChatGPTへ入力する前の注意点

企画書には、未公開の事業計画、顧客情報、製品情報、予算、人事情報などが含まれる場合があります。業務で使用する前に、会社の生成AI利用ルールを確認してください。

  • 会社が生成AIの利用を認めているか
  • 個人用アカウントを業務で利用できるか
  • 入力を禁止されている情報がないか
  • 会社指定のサービスや提出書式がないか
  • 上司や関係部署の確認が必要か

入力が認められている場合でも、企画の検討に不要な固有名詞や機密情報は削除・置換します。

元の情報置き換え例
会社名・部署名自社・部門A
顧客名・担当者名顧客A・担当者B
未公開の製品名製品X
具体的な予算予算A
限定URL・アカウント情報入力しない

個人向けChatGPTでは、設定によって会話内容がモデル改善に使われる場合があります。「設定」から「データコントロール」を開き、「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにすると、新しい会話をモデル改善へ使用しない設定にできます。詳しくは、OpenAI公式のData Controls FAQを確認してください。

データ設定を変更しても、会社のルールが優先です。

企画書は公開前の情報を含みやすい文書です。設定だけで安全と判断せず、入力が認められた情報だけを使用してください。

ChatGPTで企画書の構成案を作る6ステップ

  1. 企画書の読み手と、得たい判断を決める
  2. 背景、課題、アイデアを箇条書きにする
  3. 確認済みの事実と仮説を分ける
  4. 個人情報や機密情報を削除・置換する
  5. 基本プロンプトで構成案を作る
  6. 不足情報を調査し、自分の言葉で完成させる

「読み手に何を判断してほしいか」を最初に決めると、企画書へ必要な情報を選びやすくなります。たとえば、試験導入の承認、予算の承認、関係部署への協力依頼などです。

コピペで使える企画書構成プロンプト

次のプロンプトをすべてコピーし、角かっこ内と入力情報を自分の企画に合わせて置き換えてください。

使い方
分からない項目は無理に埋めず、「未定」または「要確認」と入力してください。

#役割
あなたは、社内向け企画書の構成設計とレビュー経験が豊富な企画担当者です。

#命令
以下の文脈と入力情報をもとに、読み手が企画の必要性、内容、実行方法、確認事項を理解できる企画書の構成案を作成してください。

#文脈
・企画書の読み手:[上司/経営層/関係部署など]
・企画書の目的:[試験導入の承認/予算承認/協力依頼など]
・読み手が判断すること:[承認してほしい内容]
・希望する文体:[簡潔/経営層向け/現場向けなど]
・指定されている書式:[なければ「なし」]

#入力情報
・企画の仮タイトル:
・背景:
・現在の課題:
・企画の目的:
・対象者:
・企画のアイデア:
・確認済みの事実:
・仮説または期待する効果:
・実施方法:
・担当者または関係部署:
・希望する実施時期:
・予算:
・想定しているリスク:
・未定の項目:

#出力形式
次の順番で出力してください。

1. 企画書タイトル案を3つ
2. 企画概要を200文字以内
3. 企画書の構成案
   ・見出し
   ・その見出しで伝える内容
   ・必要な根拠や資料
4. 確認済みの事実
5. 仮説・期待する効果
6. 不足している情報と確認質問
7. 想定される反対意見と検討事項
8. 人が事実確認すべき項目

#制約条件
・入力されていない市場データ、実績、費用、効果を作らない
・確認済みの事実、仮説、未確認事項を分ける
・効果や成功を保証する表現を使用しない
・日付、数値、金額、固有名詞を推測しない
・不明な内容は「要確認」と記載する
・存在しない調査、出典、事例を引用しない
・実現可能性を断定せず、確認が必要な条件を示す
・指定書式がある場合は、その項目を優先する
・企画書の完成版ではなく、人が検討・修正するための構成案として出力する

事実と仮説を分ける
「問い合わせが増えている」は記録で確認できれば事実ですが、「FAQを作れば問い合わせが半減する」は実施前には仮説です。企画書では、確認できていることと期待することを分けて整理します。

企画書構成プロンプトの入力例

ここでは、社内の問い合わせ対応を効率化するために、FAQページを作る企画を例にします。数値や名称は説明用の架空例です。

入力例:社内FAQページ作成企画

  • 読み手:部門の上司と関係部署
  • 目的:FAQページの試験作成について承認を得る
  • 背景:同じ内容の社内問い合わせが繰り返し発生している
  • 確認済みの事実:直近1か月の記録に、同じ種類の問い合わせが20件ある
  • 課題:担当者が個別に回答しており、回答内容にもばらつきがある
  • アイデア:問い合わせが多い10項目をFAQページへまとめる
  • 対象:部門内の社員
  • 実施方法:2週間の試験期間を設け、閲覧数と問い合わせ件数を記録する
  • 期待する効果:同じ問い合わせへの個別回答を減らせる可能性がある
  • 予算:既存の社内ツールを使うため追加費用は要確認
  • リスク:情報が古くなる、管理担当者が不明確になる

出力される構成案のイメージ

見出し伝える内容必要な根拠
1. 企画概要問い合わせ上位10項目をFAQ化し、2週間試験する試験対象と期間
2. 背景と課題同種の問い合わせが繰り返され、回答にもばらつきがある問い合わせ記録
3. 企画内容既存ツールでFAQページを作成する利用可能な機能と権限
4. 実施計画項目選定、作成、公開、試験、結果確認の順に進める担当者と日程
5. 評価方法閲覧数と同種問い合わせ件数を記録する試験前後の比較条件
6. リスクと対応情報更新と管理担当を決める更新手順と責任者

この例では、「問い合わせが20件あった」は入力された事実として扱い、「問い合わせを減らせる」は検証前の仮説として扱います。

企画書を改善する追加指示

構成案を作ったあと、目的に合わせて追加指示を送ります。

上司向けに要点を短くしたい場合

背景、課題、提案内容、承認してほしいことを残し、企画概要を200文字以内にまとめてください。

不足している根拠を確認したい場合

この企画を判断するために不足している事実、数値、関係者への確認事項を、優先度順に整理してください。数値は推測しないでください。

反対意見を想定したい場合

上司、利用者、運用担当者の立場から想定される質問と懸念を挙げてください。回答できない項目は「要確認」としてください。

評価方法を整理したい場合

企画の効果を検証する指標候補を示してください。目標値は作らず、測定方法と必要なデータを整理してください。

実行手順を整理したい場合

企画を試験実施するまでの作業を順番に整理し、担当者、期限、前提条件を記入できる表にしてください。不明な箇所は「要確認」としてください。

企画書を提出する前のチェックリスト

ChatGPTは自然で説得力のある文章を作っても、内容が正しいとは限りません。OpenAIも、ChatGPTを最終的な情報源ではなく下書きとして使い、数値や技術情報などを確認するよう案内しています。詳しくは、OpenAI公式の正確性に関する説明を確認できます。

  • 読み手と承認してほしい内容が明確か
  • 背景、課題、目的、企画内容がつながっているか
  • 確認済みの事実と仮説を分けているか
  • 市場データ、費用、日付、件数の出典を確認したか
  • 効果や成功を断定していないか
  • 実施担当者、日程、予算、必要な承認が明確か
  • 想定されるリスクと対応方法を検討したか
  • 指定された企画書の書式に合っているか
  • 個人情報や機密情報が残っていないか
  • 関係部署や上司の確認を受けたか

架空の根拠を企画書へ使用しないでください。

ChatGPTが提示した市場規模、導入事例、費用、効果、引用元が実在するとは限りません。重要な根拠は、社内資料、公的機関、公式サイト、見積書などの一次情報で確認してください。

ChatGPTで企画書を作るときによくある質問

アイデアが一文だけでも使えますか?

一文だけでも構成案の候補は作れます。ただし、ChatGPTが不足情報を推測しやすくなります。最初は6W3Hを使い、分かる範囲で背景、対象、目的、実施方法を補ってください。

ChatGPTに企画書を全部書かせてもよいですか?

最初から完成版を作らせると、事実と推測の区別が分かりにくくなる場合があります。まず構成案と不足情報を出し、根拠を確認してから章ごとに作成する方法がおすすめです。

費用や効果も計算できますか?

自分で確認した単価、数量、作業時間などを入力すれば計算の整理を支援できます。ただし、入力値や計算条件が正しいかを確認し、正式な見積りや社内データと照合してください。

出力された構成をそのまま使えますか?

提出先の書式、社内用語、承認手順に合わせた修正が必要です。不要な項目を削除し、不足する根拠を追加して、自分の企画として説明できる状態にしてください。

まとめ

ChatGPTを使うと、箇条書きのアイデアから企画書の構成案を作り、不足している情報や確認事項を整理できます。

  • 読み手と、承認してほしい内容を決める
  • 背景、課題、目的、企画内容を整理する
  • 6W3Hで不足項目を確認する
  • 確認済みの事実と仮説を分ける
  • 個人情報や機密情報を削除・置換する
  • 架空の数値や効果を使用しない
  • 構成案をもとに人が調査・修正して完成させる

企画書の説得力は、文章のうまさだけでなく、課題と提案のつながり、根拠、実行可能性によって決まります。ChatGPTは考えを整理する補助役として使い、最終的な内容は自分で説明できるように仕上げましょう。

仕事文書をもっと効率化したい方へ

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